アップルはiPodを独占したいために他社を完全にないがしろにしているように,サードパーティに対する扱いのひどさが,結局地位を得られない弱さのひとつのようだ。これに,ついても。
quote:マイクロソフト社(MS)の16日の声明によると,インターネット・エクスプローラー(IE)のマックのサポートは2003年6月に終了を予告しており,12月31日でそのサポート終了となる。MSは3年でIEの更新を止め,現在マックユーザーはIE5(ウインドウズのIE6より古い)が提供されている。MSはマックのIEユーザーに「アップルのサファリのような最新のブラウジングテクノロジー」への移行を勧めている。
マックユーザーのなかにはMSをバカにすることだけで生きている人も多いのでマック版のIEなんてバカにされてばかりだろうけど,何気にMSのマック製品はそんなにひどいものは少ない感じがする。個人的な感想になるけど,IEもオフィスもウインドウズメディアプレイヤーも,ウインドウズ版よりマック版の方がよいものがそろっていると思う。IEに関して云えば,まぁタブがないのはウインドウズ版もいまだにそうなのだから仕方ないけど,ツールボタンのカスタマイズ性とか,もともとのインターフェイスの柔らかさとか,マック的なインターフェイスをきちんと踏襲するところとか,あとウインドウズ版に付いてる余計なものがいろいろとないところとか,そんなにバカにする必要はない程度に仕上がっていると思う。
もともと,MSはマックのソフトを造るのは上手だと思う。クラシックマック(OS9)の時代から,オフィスもIEもそこそこなものができていた。もちろんそれらはMS内のマック開発部の人たちが優秀だったのだろうが,その人たちからの新しいリリースの話をとんと聞かないところをみると,現在はマック開発部自体運営停止になっているのではとも思う。詳細は知らないし,マックのインテルCPUへの移行でまた開発しやすくはなるだろうから,そこが戻ってくる転機にはなるだろう。なんにしても,現行のマックに対する新規開発はもうないと思われる。どんな理由であれ,有能なサードパーティメーカーのひとつが消えようとしているのだから,現在のマックにとって大きなマイナスでしかない。
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